日本でも「乳がん」という病気が深刻となってきている中、ピンクリボン運動が広がってきています。
ピンクリボン運動は、ピンクのリボンをシンボルマークにした、乳がんの早期発見、早期治療の大切さを伝える世界共通の啓発活動です。
ピンクリボン運動の由来は、1980年代に米国の小さな町で、乳がんで死亡した女性の母親が、その女性の娘である実孫に、同じ悲しみを繰り返さないよう、願いを込めて手渡したものがピンク色のリボンであったことに端を発するとされています。当時、米国ではすでに、多くの女性が乳がんになり、尊い命が奪われるという大変深刻な状況でした。そこで、乳がんの早期発見と早期治療を呼び掛けるため、このピンクのリボンをシンボルマークに啓蒙活動が始まりました。
山形では2007年から「大切な人を乳がんから守るために」を合い言葉に、やまがたピンクリボン運動が開催されました。
私たちは2007年以来、県民の皆さんへ向けて、乳がんに関する最新情報の発信と早期発見のための検診の大切さを呼びかける啓発活動を続けてきました。しかし、この2年余りはコロナ禍で活動も縮小停止せざるを得ませんでした。
ただ一方で、乳がんに罹る人は年々増加の一途であり、コロナ禍といえども決して減少するものではありません。今もコロナ感染ヘの不安緊張は続きますが、私たちは同時に、乳がんからも命を守らないといけません。
今年のピンクリボンフェスタのメインテーマは「Think together about breast cancer 一緒に考えよう乳がんのこと」としました。ご家族やご友人知人の誰かは乳がんに罹っている人がいる時代です。もう一度、皆さんと一緒に、乳がんについてじっくり考えるひと時になればと願っています。
最後になりますが、この厳しい社会経済状況にも関わらず、私たちの活動をご理解ご支援くださる企業団体の皆さまにも、心より感謝を申し上げます。
やまがたピンクリボン運動実行委員会 実行委員長 工藤 俊