マンモグラフィーは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。マンモグラフィー検診は、このマンモグラフィーを使った乳がん検診のことです。
乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚、左右方向から1枚(合計2枚、両方の乳房を撮影する場合4枚)撮影します。
でも、圧迫したからといって、乳房の中のがんが飛び散るようなことはありません。
乳房を圧迫しながら薄く均等に広げます。こうすることによって、少ないレントゲンの量で乳房の中をより見やすくしています。
挟むことにより、痛みを伴うこともありますが、これは病気を見つける上で大切なことです。
マンモグラフィー撮影の放射線が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。
一回の撮影で乳房が受ける放射線の量は東京-ニューヨーク間の飛行機の中で受ける宇宙からの自然の放射線量の約半分です。
また、マンモグラフィーで受ける放射線の量(1~3ミリグレイ)は、妊婦のお腹の中の胎児が、(奇形などの)影響を受ける量(100ミリグレイ)に比べると、はるかに少ないし、乳房はお腹から離れているので、さらに影響は少なくなります。
触っても判らないような早期の小さな乳がんは勿論、しこりを作らない乳がんを白い影(腫瘤影)や非常に細かい石灰砂の影(微細石灰化)として見つけることができます。
悪性の病気だけでなく、良性のものも見つかります。
視触診も超音波検査も、乳がんを調べる大切な方法です。
マンモグラフィーを視触診と併せて行った乳がん検診は、視触診だけの検診や超音波検査を併用した検診に比べて、2~3倍の乳がんの発見が可能です。
生理前には、ホルモンの関係で乳房が張って痛むことがあります。
できれば、マンモグラフィ検診は生理がはじまってから2~3日目以降の乳房の張りが少ない時に受けられるのが良いでしょう。
マンモグラフィー検診は、できれば視触診と併せて最低2年に1度、できれば1年に1度受けるようにしましょう。
マンモグラフィーが受けられる検査・検診機関は、各市町村の担当窓口にてお聞き下さい。
詳しくは、山形の検査・検診機関一覧をご覧下さい。